Delphi2.0J の CD-ROM の中には不完全ながら日本語の API ヘルプが入っているのは、 多くの人がご存知だと思います。
\EXTRAS\JPHELP\API32WH.HLP
に入っています。 これは便利ですので、知らない人はハードディスクにコピーしておきましょう。
さて、このヘルプはそのまま使っても便利なのですが、 どうせなら Delphi の統合環境に組み込んだほうがもっと便利です。 Delphi でヘルプのキーワード検索をすると英語の API ヘルプが出てしまいますが、 このときに日本語ヘルプの選択肢も出すようにすることができます。
まずメモ帳などテキストエディタで次のような内容の 3 行のファイルを作成します。
:Base API32WH.HLP :Title Win32API 日本語ヘルプ :Index Win32API Reference=API32WH.HLP
このファイルに API32WH.CNT という名前をつけて保存します。 場所は Borland\Delphi 2.0\Help がいいでしょう。 (Delphiのヘルプがまとめて入れてあるフォルダです。) もちろんここに先に述べた API32WH.HLP もコピーしておきます。
次に、Delphi.cnt というファイルをメモ帳などで開きます。 一番最後の行に :Include API32WH.CNT と書き加えて上書保存します。 その後、Delphi.hlp をダブルクリックするとヘルプがキーワードを再構成します。 しばらく時間がかかりますが、ヘルプが開いたら成功です。
ためしに Delphi を起動してメニューから[ヘルプ]-[トピックの検索]-[キーワード]で SendMessage と入力して表示させてみます。 検索結果に[SendMessage関数]というのが表示されるので、 これを選択すると、日本語の API ヘルプが現れます。
IDE 上での F1 キーによるヘルプには対応できませんが、なかなか便利になると思います。 このテクニックは Delphi3 だとうまくいきません。
Delphi のエディタで範囲選択するときに、矩形選択を行なうことができます。 やり方は次の 3 通りがあります。
ヘルプファイルには最後の方法のみ出ていますが、表現が分かりづらいです。 元に戻すにはエディタの他の部分をクリックするか、Ctrl + O のあと K を押します。 なお Ctrl + O のあと L で行選択モードになります。
矩形選択した領域で Ctrl + Shift + I, Ctrl + Shift + U によるインデントに範囲制限をかけられるので、使い方を覚えると大変便利ですよ。